測線調査

成長・回復したサンゴの姿も確認

白保魚湧く海保全協議会は、2018年9月18日、WWFジャパンサンゴ礁保護研究センターの協力のもと、白保サンゴ礁池内での造礁サンゴの被度を把握するための測線調査を行いました。

この調査は、2002年から2010年までWWFが行っていた生物多様性基礎調査の一環で、白保礁池内の海底に50mの測線を設置し、測線を中心とした左右2mの範囲のサンゴの被度を記録して、その増減を観測するもの。WWFが行った調査期間中では、度重なる台風の襲来によりサンゴの被度は減少。その後も2007年の高水温によるサンゴの白化現象等で、サンゴ被度は、ほぼ横ばいの状態でした。

その後、協議会メンバーによる観察では、2016年の白化直前まではサンゴ被度が増えてきていると感じていました。今回、遊漁船の利用範囲でもある第2ポール沖側の調査を行った結果、前回WWFが行った2010年の調査よりもサンゴの被度が増えていることが分かりました。

造礁サンゴ被度の推移

2年前の大規模な白化現象で失われたサンゴも多くありますが、2年かけて成長・回復した姿も確認することができ、落胆の中にも“希望”を見出すことができた調査結果となりました。

詳しい調査報告はこちらよりご覧になれます。
石垣島白保サンゴ礁における測線調査の結果報告と環境変遷にいての考察(PDF)