石垣島 白保のサンゴ礁

白保のサンゴ礁は、北半球最大で最古のアオサンゴをはじめ、120種以上のサンゴや300種以上の色とりどりの魚が棲む、生物の楽園といえる場所です。


 

白保の貴重なサンゴ礁生態系

2007年8月1日、白保サンゴ礁海域が海中公園に選定されました。私たち協議会がその保全を進めている白保サンゴ礁海域のおよそ3分の1にあたる海域が海中公園地区に指定され残りの海域も普通地域となりました。

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海中公園地区

 

ご参考 規制される行為についての抜粋

国立公園の豊かな自然、風景を将来へ守り繋いでいくため、次の行為をする時には許可や届出が必要になります。詳細は環境省 那覇自然環境事務所におたずねください。

国立公園の区分 許可や届出が必要なこと
第二種特別地域
農林漁業活動については、
つとめて調整を図ることが必要な地域。
  • 工作物の新築、改築、増築
  • 木竹の伐採
  • 鉱物の掘採、土石の採取
  • 河川、湖沼等の水位、水量の増減
  • 広告物の設置等
  • 水面の埋め立て等
  • 土地の形状変更
  • 指定動植物の採取、捕獲等
  • 屋根、壁面等の色彩変更
海中公園地区
熱帯魚、サンゴ、海藻などの生物や、
海底地形が特にすぐれている地区
  • 工作物の新築、改築、増築
  • 鉱物や土石の採取
  • 広告物の設置等
  • 指定動植物の捕獲等
  • 海面の埋め立て等
  • 海底の形状変更
  • 物の係留
  • 汚水の排出等
普通地域
項特別地域や海中公園地区に含まれない地域で、
風景の保護を図る地域。特別地域や海中公園地区と
公園区域外との緩衝地域(バッファーゾーン)
  • 基準を超える工作物の新築、改築、増築
  • 特別地域内の河川等の水位、水量を増減させる行為
  • 広告物の設置等
  • 水面の埋め立て、干拓
  • 鉱物の掘採、土石の採取
  • 土地の形状変更
  • 海底の形状変更

 


 

絶滅のおそれのある野生生物 2006年現在

種名 分類 環境省レッドデータブック
ヤエヤマコキクガシラコウモリ 哺乳類 絶滅危惧IB類
カグラコウモリ 哺乳類 絶滅危惧IB類
リュウキュウユビナガコウモリ 哺乳類 絶滅危惧IB類
カンムリワシ 鳥類 絶滅危惧IA類
リュウキュウツミ 鳥類 絶滅危惧II類
ズグロミゾゴイ 鳥類 準絶滅危惧(NT)
コガタハナサキガエル 両生類 絶滅危惧IB類

絶滅危惧IA類(CR)ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種
絶滅危惧IB類(EN)IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種
準絶滅危惧(NT) 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種

 

その他の希少な野生生物

【哺乳類】ヤエヤマオオコモリ

【鳥類】ミサゴ  コシャクシギ  チュウヒ アカアシシギ  エリグロアジサシ  コアジサシ  ヤエヤマシロガシ  カラシラサギ リュウキュウオオコノハズク  リュウキュウアカショウビン カワセミ

【爬虫類両性類】 オオハナサキガエル  キシノウエトカゲ  サキシマバイカダ

【魚類】フデハゼ  ヒメトサカハゼ  トサカハゼ

【甲殻類】ミナミオニヌマエビ  タイワンサワガニ  サキシマヌマエビ  オオナキオカヤドカリ  コムラサキオカヤドカリ

【昆虫類】コガタノゲンゴロウ

参考資料:環境省 生物多様化システム/沖縄県文化環境部/しらほサンゴ村/八重山毎日新聞社

 


 

外部リンク

白保のサンゴ礁に関するページ
石垣島・白保サンゴ礁での調査概要と結果まとめ(WWFサンゴ礁保護研究センター)
http://www.wwf.or.jp/activities/2012/03/1045206.html


国立公園に関するページ

西表石垣国立公園 (環境省HP)
http://www.env.go.jp/park/iriomote/

国立公園における行為規制や各種手続き(環境省HP 那覇自然環境事務所)
http://kyushu.env.go.jp/naha/nature/mat/m_1_2.html