「ギーラがたくさんいる海に戻したい」
児童・生徒も一緒に取り組むギーラ(ヒメジャコ)の放流
かつて、白保の海に行けば誰でも簡単に沢山とることが出来たギーラ。白保のゆいまーるの際のブガリノーシ(打ち上げ)などでは、ギーラがご馳走として振舞われました。ギーラの減少は、環境の悪化もあるかもしれませんが、明らかに捕り過ぎです。
協議会では、「魚湧く海」の1つの象徴であるギーラがたくさんいる海に戻したい、また、今度は、しっかりと管理することで、いつまでも持続的に利用できるようにしたいと考えています。そこで、石垣市水産課や八重山漁協の指導のもと、平成21年度の稚貝購入について沖縄県へ申請し、5000個の稚貝の購入・放流が認められました。
ギーラ放流 2009年
ギーラ放流・資源増殖 2010年
前年に引き続き、2010年度もギーラの放流による資源増殖に着手しました。今年は、ヒメシャコ900個、シラナミ1,100個の放流の他、ヒレジャコ、ヒレナシジャコ各3個体の観光ポイントへの設置を行い、竿原の海垣から沖合にかけた海域及びアオサンゴ群落周辺のシャコガイは、禁漁区とする方向で検討を進めています。
モニタリング調査
ギーラ(ヒメジャコ)は通常5年間程で体長8cm程度になり、産卵が可能になります。
白保魚湧く海保全協議会では、禁漁期や禁漁サイズの徹底を図るとともに、どうすればギーラがたくさん棲息する海に戻るのかを検討し、赤土流出対策、禁漁区の設置、観光資源としての利用ルールなど、総合的な取り組みを展開しています。